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村山康文
フォトジャーナリスト
1968年兵庫県生まれ。主にベトナムの社会問題をカメラとペンで追いかけ、弱者を守る立場からエイズ・戦争・人権・差別などをテーマに各地で写真展や講演会を開いている。
京都在住。

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涙味の屋台ラーメン
昨夜、いろんなことがあった。

夜更けに出会った人が、18歳から勤めはじめ、57歳。

定年前に首を切られ、300日の労働運動に携わった人だった。


先ほど屋台のラーメンを食った。

よく通りがかりに見ていたのだが、父が引く軽トラ屋台の助手席で小学生の子どもが、いつもゲームをしていた。

今日はいなかった。

主人に話を聞いた。

「今日はお子さんは?」

「学校が始まったので、家で寝てます」

「お父さんが相当好きみたいですね(笑)」

「そうみたいですね。学校が休みの時にはいつも助手席についてきます」

ぼくはラーメンをすする。

「奥さんは?」

「家にいます。私の母親が病気で、いつもそばに妻がいて、手が離せないんですよ」

「仕事、大変でしょ」

「ええ。飲酒の違反切符が厳しくなってからは売り上げもひどくなりました」

「ここじゃ警察もうるさいんじゃないですか?」

軽トラ屋台はいつも同じ場所にいる。

「雨の時は、笛をならして流すんです。この場所も18年になりますから、警察も大目に見てくれています。何かあれば、すぐに動かしますから」

「18年もここで?」

「ええ。私の父は46年流していました。私は父の背中を見て、この屋台を継いでいるんです。その父も亡くなりました」

「・・・・・・」


軽トラ屋台のラーメンは、うまい。

主人に話を聞くと余計にうまく感じた。

ここからは憶測でしかない。

戦後、必死に屋台を引き、その背中を見て育った子どもも父の後を継ぐ。

そして、もしかするとその子どもも夜遅くまで父の仕事を見る。

何が幸せかわからない。

父親の仕事さえ知らない子どもも多い。

「水商売」とも言える軽トラ屋台が決して裕福な生き方をしているとも思えない。

病気の母を見る妻。

必死に仕事をする父を見る子ども。


今日の屋台のラーメンは、ぼくは涙の味がした。
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by yasumu43jp | 2009-04-15 01:11 | 最新記事
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