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村山康文
フォトジャーナリスト
1968年兵庫県生まれ。主にベトナムの社会問題をカメラとペンで追いかけ、弱者を守る立場からエイズ・戦争・人権・差別などをテーマに各地で写真展や講演会を開いている。
京都在住。

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枯れ葉剤被害少女が訴えかけるもの
枯れ葉剤被害少女が訴えかけるもの
命の危険と戦う ベトナムのユンさん

豊原 富栄(OhmyNews 2006-09-16 17:13)

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カメラに微笑むユンさん (撮影者:村山康文)
 ドー・トゥイ・ユンさん18歳。ベトナムに住む女の子だ。彼女は顔の右半分が大きく変形し、手術をしなければ生命の危険すらある状況におかれている。

 そのユンさんが15日、日本での「ユンちゃんを支援する会」(代表、村山康文さん)などの募金活動が実り、京都大学医学部付属病院(京都市左京区)で手術を受けるために来日した。

 彼女の顔に痛み出したのは7歳になったころ。今では顔の右半分が重く垂れ下がり、右目は見えなくなっている。頭がい骨にも変形が見られ、右足と右手にも麻痺症状が出始めているという。

 彼女の父、ドー・タン・ファットさんは1960年から1975年の間に起こったベトナム戦争時、同国南部のドンタップ省やカマウ省などにおり、その際にアメリカ軍の散布した枯れ葉剤を浴びたという。

 枯れ葉剤は、密林に潜むゲリラ対策の一環として米軍が散布した化学兵器。猛毒のダイオキシンを含んでいた。ベトナム戦争中に散布された枯れ葉剤は、7200万リットルを超える。その毒性は遺伝子レベルにまで影響を及ぼす恐れがあると言われ、散布地域においては、がんや先天性の異常のほか、流産や死産などが特に多発しているという報告もある。

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 ユンさんは3年前に、ベトナム政府から枯れ葉剤被害者として認定された。両親が戦争中に枯れ葉剤を散布された地域にいたことがその理由だという。政府からは、月35万5000ドン(約2600円)の援助を受けているが、これでは進む症状に対処するには十分とはいえない。

 医学的には、ダイオキシンとユンさんに見られる症状の因果関係は、まだ証明されていない。他の多くの枯れ葉剤認定患者も同様である。このことが、ベトナム戦争終戦から30年たった今でも問題となっている。

 今年3月に米ニューヨーク州の地裁では、製薬会社37社を相手にベトナム枯れ葉剤被害者協会と被害者家族ら27人が賠償などを求めた集団訴訟で、訴えの棄却が言い渡された。奇形などの症状と枯れ葉剤の因果関係を証明できていないというのが、その理由の1つだ。原告側は決定を不服として控訴し、現在も係争中である。一方、1984年に同様の訴えを起こした米退役軍人による集団訴訟では、製薬会社側が1億8000万ドルを支払うことで和解が成立している。今回の判決を受けベトナムでは、この84年の和解判決との差に反発が広がった。

 しかし、こうした政治や科学因果関係の論争は、ユンさんをはじめとする患者たちにとって、あまり意味があるものではないのかもしれない。患者たちは今この瞬間も、痛み、苦しみ、そして命懸けで戦っているのだから。

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ユンさんと村山康文さん(ベトナムにて)(写真提供:ユンちゃんを支援する会)
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by yasumu43jp | 2009-04-23 22:53 | 過去記事
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