Profile

村山康文
フォトジャーナリスト
1968年兵庫県生まれ。主にベトナムの社会問題をカメラとペンで追いかけ、弱者を守る立場からエイズ・戦争・人権・差別などをテーマに各地で写真展や講演会を開いている。
京都在住。

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今夏(2010年8月~9月)開催予定の第21回ベトナム・スタディーツアーの募集をはじめました。
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「美しい写真」
先だっての写真展の会期中、たくさんの方が会場にいる僕に話をしてくださった。

「アメリカはひどいねぇ~」
「どのような思いで写真を撮られるのですか?」
「わたしは当時、ベトナム戦争反対運動をしてたんです」
などなど。

中に次のような意見があった。

その人は趣味で花や風景の写真を撮影し、あちこちのカフェなどで写真を展示している方だという。

「わたしは花など、美しいものしか撮影しないんです。しかし、今回の写真展では驚かされました。写真にはこのような表現方法もあるのですね」

僕は返した。

「お言葉ですが、僕も『美しいもの』、『愛のあるもの』しか撮影しません。カメラの技術は独学でへたくそですが・・・」

僕のその言葉を聞いて初老の男性は驚いていた。

「美しいもの?」

「はい。例え死体を撮影していても、血まみれの人を撮影していても、彼らにはそれぞれの『人生』があり、そのそれぞれの人生は、決して人から蔑まれるものではありません。すべての人間はこの世に『生』を受けてから刻々と『死』に向かいます。その『死』だけを切り取ったとしても、僕は、そこに至るまでの『美しさ』を写真で表現しているつもりです」

目上の方に僕の意見を言うのもおこがましいとは思ったが、一人の人間としての意見を言ってみた。

初老の男性は、納得するでもなく、もう一度会場を「ささっ」と歩き、僕に軽く会釈をして去った。


人間を撮影するのは難しい。

何を撮るよりも難しい。

一瞬にして、撮影対象者の「過去」「現在」「未来」を切り取らなければならないから。

「未来」、すなわち「その後」は、その対象者を撮影したたった一枚の写真から想像する必要がある。

そこには受け取る側の「想像力」も必要になる。

その受け取る側の「想像力」が「美しく」なければ、一枚の写真は、決して美しくは映らない。

人を表現した写真とはそういうものだと僕は思う。

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by yasumu43jp | 2010-06-12 10:42 | 日常
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